ゆり
「さゆり〜帰るぞ〜」

「帰ろ帰ろ〜!!
アイス奢って」
「太るぞ?」
「黙らんかッッ」

くだらない話をしながら学校を出て、駅に向かう。

駅で、早瀬とさゆりは帰路が別れる。


駅に着き、電車が来るまで早瀬は、さゆりの横にいる。


さゆりは、黙っていれば
あえて強調しておくが、
<黙っていれば>

強め美人系である。
変な奴に絡まれてはいけない

早瀬は、さゆりを見る視線一つ一つにガンつける
この日常は日々続けれれている

そして、早瀬が怖そうに見えているのも、このせい。

だが、早瀬は
気づいていないが、
さゆりといることによって、
自身にも女が近寄ってきていないのも事実である。

さゆりはシレッとした顔で早瀬を見る女たちを一瞥する

それは、さゆりは何も考えていないのだが

負ける

と思わせる何かを放出しているのだった
< 11 / 13 >

この作品をシェア

pagetop