ゆり
「ねぇ、早瀬何見てるの?」

さゆりは、早瀬が一つの点を見つめていることに気がついた。

「ん?ああ…あの子」

指を指して早瀬は視線の先を示した。

さゆりは示された方を見た
「ちょっと!指さすなっつーの!あんたの悪い癖だよ!?」

早瀬の指をガシッとつかみ慌てながらおろさせる

「人に指さしちゃいけないって教わらなかった?もー…こっち来るじゃん…」


「こんにちわ」

消えてしまいそうな
か細く澄んだ声が
さゆり達を捕まえた。
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