ゆり

少女は、しばらく
恥ずかしそうに
俯いていたと思うと、
次は、窓の外を眺めだした

何を考えているんだろう
ゆりかは、思った。

ふいに、少女は
ゆりかを見て、
慌てだした

何をしてるの…?

ゆりかは、ますます少女を見つめた。

周囲の人々が、
怪訝そうに少女を見る。
すると再び、
少女は
恥ずかしそうに
俯いてしまった

なんて、忙しい子なの
なんて、おもしろい子なの

ゆりかは知らず知らずに笑っていた
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