君の明日は、私の明日


「どういうこと?
近いから告白しやすいんじゃないの??」


私は首を大きく降った。


「近いから告白しにくいの。
私達は友達以上、恋人未満。
そして…友達以上からは上に上がることはもうない。
近すぎるから……無理なの」


私はそう言った時、涙目だった。



だってずっと続けてきてこれ…。
だけど、私はいいんだ。



なに言っても告白する気にはなれない。


告白して、今の関係が壊れるのが…怖いんだ。


深尋はカッコいいし、スポーツ万能。
すぐに可愛い女の子達がよってきて、それを見るたびに苦しくなって
怖くなる。


その子達に深尋を奪われるんじゃないかって

でも…今の関係が壊れる方がずっとずっと怖いんだ。


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