君の明日は、私の明日



乃愛……



お前にすごく辛いことがあったって…知っている…


あの時、何が起きたか全部は俺も知らないー……


だけど…あの日…






『乃愛っ!!出て来いよー……いつまで部屋に閉じこもってる気なんだよっ!!』



『うるさいっ!出てって!!私の気持ちなんかわかんないくせに!』



学校も休みご飯もろくに食べてないとおばさんから聞いて、飛んできた。


乃愛はー……あの、強くて、騒がしい乃愛は……



涙を流して、弱いところを見せていた……



『全部…全部あたしのせいなんだぁ………。お姉ちゃんが死んだのも…あたしのせい……千尋さんも、お母さんもお父さんもみんな……あたしのせいで…悲しっ……う……』



その時思ったんだ……乃愛を守りたいって……



自分の気持ちに気がついた。


俺は、乃愛が好きなんだってー……


乃愛の笑ってる姿が大好きなんだー……

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