君の明日は、私の明日




*


俺が朝ごはんを食べ終わり部屋で帰りの支度をしていた頃……




トントンー…




ドアがノックされた。



「深尋?入るよ」



栄華の声だった。


やべぇな、説教されるかも…俺…



「あ……あぁ…」



俺がそういうと栄華はすぐに入ってきた。


栄華は黙ってソファーに座った。



栄華はどこか悲しそうだったー…



「……なんで…あの海に…?」



栄華が静かにそう言った。



俺はため息をついたー…



分かってた。


栄華には、キツく言われてた。


あの場所には、乃愛を連れ出すなと…


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