君の明日は、私の明日



「やっぱ……乃愛の傷を癒せるのは…深尋だけだったんだね…」



栄華はそうそう静かに言った。



「ちげぇよー……」


俺は英華に聞こえない声で静かにそう言った。


乃愛はもう大丈夫。


乃愛はあの時…5年間の悲しみと、5年間ためてきた涙をすべて流した。



俺が傷を癒したんじゃねー


乃愛が自分でやった。


自分でな…




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