君の明日は、私の明日
*
「おい、乃愛!栄華!今日、カラオケいかねぇ??」
深尋が笑顔で私達に聞いてきた。
今日はー……
「ごめん、深尋!今日、お母さんの具合が悪くって…栄華と二人で行ってきて?」
「ええっー?!来ないの??」
栄華が私の顔を覗いてきた。
ごめんね、栄華
「うん、ほんっとごめんね!深尋も!」
私は顔の前で手を合わせた。
「ーー……仕方ないか…おばちゃんによろしく言っといて」
栄華はそう言って笑った。
「早く、身体なおせーってなぁー」
「うん!ありがと!じゃ」
私はそう言って正門を出た。