君の明日は、私の明日
「まだ…終わってないよ…」
水無月さんは低い声でそう言った。
声が怖くて足が震える…
「昴と別れて欲しいの…」
やだ……!!
そんな簡単に傷ついた先輩を一人にしておけない…
「無理ですから…」
「無理なら…深尋や栄華…みんなにあんた達の関係…バラすからね。そうすれば…深尋もあんたのこと軽い女って思うわね。軽蔑されるんじゃない?」
なっー…
一番痛いところを刺された気がした。
やめて……
先輩と…約束したの…私達だけの秘密の関係なんだから…
「辞めてよ!! 」
私は振り返って金原さんに叫んだ。
「やなら、花咲家には近づかないで。もちろん…深尋にも……」
私は頭を降った。
やだ…そんなのやだー……
花咲家はいつも私の隣にいた。
生まれてからずっと…近くには必ず花咲家のものがいたんだー……家族のようなもの……
絶対に……無理……
「無理ですから……」
「ふーん……じゃあ、学校中に南河乃愛は"実の姉を殺した"って言いふらしちゃおっかーっ!!」
なっ!!!!
その瞬間私はその場に崩れた…。
今…どうして……
何で知ってんの……なんでっ……