君の明日は、私の明日



いや、



正直に言ったら…昔のあいつに会いたい。


今では…顔も性格もすべて変わってしまったー……



でも…わかんねぇ…



俺は、悲しさのあまりに女を利用しただけ……



でも……


ごめんな……



縛られてたおんならが…可哀想だったんだ……。


"乃愛になんかしたら…殺すから"



本気じゃない…分かってるけど…あの、純粋で優しくて、言葉をちゃんと選んでから口にする……篠崎栄華は…


あの日、俺に 殺すと恐ろしい言葉をかけた。



栄華には出来ない。そんなん分かってるけど…



そんな女らしくねぇ、ひでぇ言葉を使う人じゃなかった…栄華は……


きっと、栄華の純粋な気持ちを消したのは…俺なのかもな……



いや……


人間はみんな、純粋だった頃があって…でも、必ずそれは消えて行くんだー...




俺のように…栄華のように………あいつのように……
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