君の明日は、私の明日



あの日ー……


水無月さんは私に不気味な笑顔でこう言ったのだ。




"花咲家から離れなきゃ……栄華のこと傷つけるよ??汚い体にしちゃうよぉ??栄華のことだもん。誰にも触られずにまだ綺麗なままだよねぇ??可愛いし、いい身体してるからすぐに襲われちゃうよね…?うふふ…"



……私は頷いたー……


二人から離れるー……私はそう決めた……




ごめんね、二人ともー……


私には…逆らう勇気ないし…あったとしても、栄華を守れない……


あたしって最低だよね?




二人を売っちゃって………


私も苦しいよっー………




先輩にあんなひどい言葉を言いたくなかった!!


先輩は卑怯じゃない!汚くない……




先輩は私を利用してたけど…私は先輩に利用されてもいい…そう思ってたから…先輩に利用された先輩は私を利用した。



だから、先輩は悪くないんだよーー……



私も自覚してたんだよー……




先輩が死ぬほど辛い思いしてるの知ってたから…支えになりたかったのに…


柱になりたかったー…先輩の心の柱に……




でも………なんでこんなことになったんだろ……?



私が栄華や花咲家の幼馴染だから??



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