君の明日は、私の明日



「乃愛…保健室行くよ」



耳を塞いでも分かった、栄華の優しい声…


栄華は私の肩を抱いたまま歩き出した


私も耳を塞いだまま歩き始める…



うつむきながら……深尋のあの時の瞳を思い出す…


先輩と同じ瞳ー……


歩いている時…私は気がつかなかったー……



涙が流れていたことー……



保健室についてベッドにころがるととんでもない眠気が襲ってきて、栄華になにも言えないまま眠ってしまったー……



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