君の明日は、私の明日
あれから次の日……
夜の9時をさしていた
栄華のお母さんから電話があった。
" 乃愛ちゃんっ……栄華と一緒にいる?"
「い…いえ…、栄華なら真直ぐ帰ったと思いましたけど…」
" そうじゃないのよ‼栄華がいないのよっ……もう9時なのに……連絡もないし…電話してもでないし……今から警察に届けるの!見つけたら知らせて…"
「は…はい!探しに行きます。深尋たちには…?」
" 今、探してくれてるの…お願いねっ…乃愛ちゃん! "
栄華のお母さんと電話をして私はすぐに恐怖に襲われた。
栄華……
どうしよっ……栄華!無事でいて!
"篠崎栄華のこと、傷つけちゃうよぉ?"
水無月さんの不気味な声が頭の中にこだました。
お願い!無事でいてー……
「ちょっと、乃愛!どこに行くの??」
お母さんが私を呼び止めた。
探しにいくなら、人数が多い方がいい!
「栄華が行方不明なの!探さなきゃ……お母さんも探してぇ!」
私はそれだけいうと家の外に飛び出した。