君の明日は、私の明日
大切な人 *Side Noah*
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あれから、栄華と良奈ちゃんと、たまに深尋と勉強をしていた。
先輩からかしてもらった参考書を使ってるけど……
「全然わっかんなああああーい!!!!」
私は頭を思いっきり机にぶつけた。
いたい……
泣きそうー……
「大丈夫?乃愛さん…」
「頭ぶつけると頭悪くなっちゃうよぉー」
二人がクスクス笑った。
「てか、てかてかてか、ていうかぁーどうして良奈ちゃんは中学生なのに高校の問題がわかるの?!頭よすぎでしょ!?」
「えっと…受験生だから……勉強と同時に先に高校の勉強もやっちゃおうかと思ったら…結構簡単で……」
結構……簡単…?
意味不明でしょ!?
なんで?!良奈ちゃんすごすぎるし……
明日テストだしー死んじゃう…
「補修になっちゃうよぉ~あたし…ひぇー」
「えっと……じゃあ、数学ずっとぶっ通しでやってるんじゃなくて、英語やってみようよ?これ訳してみて?」
そう言って栄華が私に一つの文章を差し出した。
すると、良奈ちゃんがその文章を隠して…
「ーこれは、乃愛さんには、難しいよ…これをやれば?」
乃愛さん…には…?
私には……