君の明日は、私の明日
ーー………
それからのことは全く覚えてなかった。
覚えているのは……泣きつかれて、意識が朦朧としてきたことだけだった。
きっと私は、泣き疲れて耐え切れなかったのかもしれないー……
気がつくと自分の部屋のベッドにいて周りには良奈ちゃんと栄華がいた……
「ーーあっ…ん……ねむ…ってあれ?乃愛さん、目が覚めたんだ!栄華さん……起きてっ!」
良奈ちゃんは眠っていた栄華を起こした。
「あ…起きたんだ……乃愛…」
……そっか…二人ともずっと私のそばにいてくれたんだー……
私…二人に助けられてばっかだね…
「乃愛……大丈夫?今日は、学校に電話して休みにしてもらったからね…?」
二人とも…学校休んで私のそばにいてくれたんだーー……
暖かい……ーーーー…。
「………っ…さい…」
「どうしたの?良奈?」
良奈ちゃんは下を向いて額に汗をためて小さな声で何かを言おうとしていた
「ご…ごめんなさい……乃愛さんっ……」
「えっ?」