君の明日は、私の明日
"愛美さんはしんではいなかったんだよー…
あの海で岩に頭をぶつけて気を失っていたところを助けてもらったんだー…
そして…助けたのはー… 私の祖母だったー………
その時は良奈も…祖母も何も知らなくてね…
でも…愛美さんはすべての記憶をなくしていたんだー…自分の名前もね…
でも、良奈は愛美さんのブレスレットに" 愛する美しさ 愛美"というのが彫られていたのを見つけた。
だから私は愛美って勝手に呼んだんだ。
で、その時は良奈は、昴と付き合ってた…
でも…ある日…昴の財布に愛美さんの写真が入っていたことに気がついた…
昴は5年前から愛美さんのこと…好きだったんだ……。
愛美は死んだって言われた時…一瞬迷ったんだ…。
愛美を…返そうか…?
でも…返したらきっと、昴は良奈を捨てて愛美と付き合う……
たった一人の友達が…消えちゃう…
そう思うと…怖くて……愛美さんを隠し続けた。
学校はここから2時間の遠い私立大学だった。
でも…ダメだった。
昴は大好きな愛美さんを忘れるためにたくさんの人と付き合ってきたんだ…
…もちろん…良奈も…乃愛さんも…ね
そして…昴が乃愛さんと付き合ってた時……
昴は良奈と愛美さんを商店街で買い物してるとこを見られたんだー……
昴は乃愛さんと別れを告げ愛美さんと付き合い始めたんだー……"