君の明日は、私の明日
私が今、笑顔なのは…
背を向けている深尋には見えていないけど…
嬉しかったんだもん。
そう言っていると栄華が見えてきた。
テーブルで一人で座っている。
「あっ!!深尋ぉ〜、乃愛〜っ!!!!」
片手にはケーキを持っていて、
もう片方の手でこちらに向かって手をふってくる。
水色の綺麗なドレスに髪の毛をアップしてポニーテール。
でも、その髪はくるくるに巻いてあって、
なんていうか…豪華で…大人っぽくて可愛い…
女の子の私でも見とれちゃう……。
「あ、それ、俺のケーキじゃねーか?!とったな…」
「いいじゃない!!まだいっぱいあるんだし」
そう言って栄華は深尋に向かって頬を膨らめた。
それがまた可愛くて…
「ていうか、乃愛…とっても可愛いね。
服もにあってるし!」
そう言って笑う栄華。
「栄華のほうがずっと可愛いよ」
私なんて…普通だし。
全然可愛くない。
それは自覚してるけど……やっぱり
可愛いって言葉を聞かされると嬉しくなるのは…なぜかなぁ