君の明日は、私の明日
でもね…この5年間いろんなことが起こりすぎたんだよ……
私は、あれから5年後…
私は大学2年生、20歳になっていた。
ここから2時間の遠い私立大学に通っている。
そこで、私の過去を知るものはいなかったー……
たった一人を覗いてー……
ーーーーーー……
正門を通ろうとすると後ろから声をかけられる
「おい!愛美(まなみ)!」
「だーかーらー、しつこい!私は、まなみじゃなくて…あーいーみー!!なんど言ったらわかるの??」
「関係ねぇっ!」
「ふざけないでよねっ!!健!」
そう…秋瀬 健(あきせけん)…
秋瀬 千尋の…兄…。
こいつは、結構鋭くて…私のこともすぐに知られてー…記憶が戻ってるってこともすぐに知られた。
ただー……千尋には内緒にしてくれている。
「ってかぁー……愛美さぁ……」
「だから、その名前で呼ぶな!チビ!」
「な……俺、これでも…170あるんだからなっ?!てか、事故以来毒舌になってねぇ?」
毒舌…
言われてみれば確か…乱暴になった気がする……
「記憶障害かも……でも…170はいくらなんでも…その年で小さいよね?」
「ざけんな……」