君の明日は、私の明日
しばらくすると、私達に沈黙が流れた
「なあ、愛美……お前さぁー…今でも…千尋のこと好きか?」
「…………さぁ…」
「何だよそれ…」
わかんな……くもない
正直いえば好きな方なのかもしれない…
でも……もう、前には戻れないー……
時間は私たちを破滅させているんだねー…
「より…戻さねぇのか?」
「…………もう、無理だから。千尋もあたしのことなんとも思ってないわよ……それに…今は昴のこと…好きになりたいから…」
「………あのさぁ…好きっていうのは努力で勝ち取れるものじゃねえよ…」
私は頷いた。
でも…いいんだ。
わかってる……でもね…
千尋も今、自分の人生を歩んでいる。
私たちは…子供じゃないんだよ…健……。
みんな…自分の道がある…
私も…もう、幸せなんだよ……
「…………もういいよ………」
私は、静かにそういった……
「ー…………この前ね…妹にあったの…」
「ーえっ…?!」
私がそういうと健は驚いた。
「じゃあ………もう……」
「なわけないじゃん。記憶がないことにしてある。」