君の明日は、私の明日
「……お前…ほんと、馬鹿だな。」
「な…バカじゃな…」
「バカだよ。強がって泣かないやつはな…大馬鹿だぜ」
そう言われ…ずっと抑えていた感情が流れ出した
私は健の腕の中で泣いた…
私は…馬鹿かも…
大馬鹿かも…
でも…わかんないんだよ…。
詩織さんを悲しませたくないー……
詩織さんは私の命を助けてくれたー…
だから……だから……
「ねえ、健……」
「あ?」
「私…昴…好きになりたいー……」
「はぁ?」
「普通に…恋したいよぉーー!!!」
「は、はぁ??わけわかんねぇ…」
私は恋がしたいのー……
私はね、こうやって悩んだ時…千尋が抱きしめてくれたの覚えてたのー……
その時…気持ちくてね…悩みがすべて…吹っ飛んだんだー…
昴も私を愛してくれているー…
だから、私も愛したいのー……