君の明日は、私の明日
「ほら、乃愛!!このケーキ食べて見て」
そう言って栄華が差し出してくれたのは、栄華が食べているやつとはまた違って…
ガトーショコラだ…
私はそれを受け取り栄華の隣に座る。
前の席には深尋。
「それ、俺が作ったやつだぜ!」
そう言って自慢げに笑う深尋
そっか…これがさっき朝言ってた…
ていうか、いざとなって深尋のケーキ食べるって……
恥ずかしいっていうか…なんていうか……
「あれ、乃愛…食べないの?」
そんなに長くケーキと睨めっこしてた?!?!
えいっ、
私は口の中にケーキを突っ込んだ
「おーいい食べっぷりー」
「…………おい…しい…」
私は小さくつぶやいた。
ていうか…本当に美味しい。
「まじか?!やっぱりか?!ははははっ!!」
深尋は嬉しそうに笑った。
私もにっこりと笑った。
やっぱり、美味しいや。
これなら何個でもいけそう