君の明日は、私の明日


そして、次にギブしたのが栄華だった。



「ーもぉ…無理…もっどー……もど…っる…」



そう言ってコップ一杯の水を一気に飲み干した



「ちょっとー栄華さん?!まだ、半分も行ってませんよっ?!これ、全部乃愛さんと二人でって言わないでくださいよねぇ?」



良奈ちゃんがそう、涙目で言った



「け…ーご……に…なってる…」


そう言って頭を伏せる栄華。



「く…癖なんですからぁ!!これでも、学校では敬語しか使ってなかったんですからね?!」



そう言って顔を赤くする良奈ちゃん。


なんか可愛いかも!!


「なっさけね……戻すなよ、栄華」


そう言ってクスクス笑う深尋に栄華はキッと睨み付けた



「うっさぁ…先にギブしたのそっちでしょ…?」


「ええええ栄華さん?!怖いですよっ…」



結局、栄華が回復したのは、残りのプレイヤーが私だけになった時だった。






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