君の明日は、私の明日
「ここだよ……」
良奈ちゃんがそう言って私達を連れてきたところは……
和風のとってもの小さな一階だての家だった。
ここに…お姉ちゃんが住んでいるんだー……
「愛美さーん、おばあちゃーん……入りますよ?」
良奈ちゃんはそう言ってドアを開けた…
一瞬、勝手に開けていいのか?って思ったけど…
良奈ちゃんも一応、この家の人になるから平気なのかー……
ドアを開けて中にはいると甘い匂いが飛んできた。
「え…良奈…と…みんな?」
甲高くて可愛らしい声……
「お姉ちゃん??」
声がした方をみると、腰まであったサラサラな髪の毛を肩まで切った、人形のようなお姉ちゃんがいた。
「みんな…どうしたの?」
お姉ちゃんは目を見開いて私達を見つめるー……
言わなきゃ…
今日……大好きなお姉ちゃんにー……
「あの…なにか話なら…座って?お茶いれるからー……」
そう言ってお姉ちゃんはキッチンに向かった。
良奈ちゃんにも進められ私達はソファーに腰をおろしてお姉ちゃんを待っていた。