君の明日は、私の明日




しばらくするとお茶を持ったお姉ちゃんがやってきた。


お姉ちゃんは私達にお茶を渡すと、お姉ちゃんもソファーに座った。


お茶を少し口にすると落ち着いた声で話し始めた……



「今日は…どうしたの?」


私はコクリと深く頷いた。



「話を…しに来たんです…」


私は静かにそう言った。


お姉ちゃんは顔色人使えずにこちらを見ている……



どうしよ……なんだか…言えなくなってきちゃったかも……


それでも言わないと……



そう思って深呼吸をするー……



「この間は…暴れたりして…すみませんー……それで…話ですがー...私…お姉ちゃんをお姉ちゃんと呼ぶことを辞めることにしました。愛美(あいみ)さんは…私のお姉さんでした。でも……愛美さんはもう、幸せな時間を持っていてー……それを邪魔してはならないと思ったんです……全く知らない人がいきなり…あなたは私の姉だって言って追いかけても困っちゃいますもんね、愛美さん…」



お姉ちゃん……ううん、愛美さんは頷いた。


「うん…全く知らない人が姉妹って言って泣きながら、叫びながら追いかけられるのは…いや。私には、良奈がいるし……」



良奈ちゃん…


私の胸がズキっと痛んだ。


妹を取り替えられたようで……


でも…それが現実……愛美さんにとっての妹は…私じゃなくて、良奈ちゃんなんだ……



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