君の明日は、私の明日



するとギュッと愛美さんが抱きしめてきたー……



「…乃愛……私はここにいるからー…すぐに会える……」


すぐ…会える…。



そうだよ、すぐあえるんだよー…。


たとえ姉妹じゃなくても……私達は繋がっているんだー……



「悩みがある時は…いつでも言ってね……その時は、いつでも…助けるからね」



私は涙がまたこぼれた。



なんでこんなに暖かいのー…?


愛美さんのぬくもりー……


もう、昔のお姉ちゃんじゃないのにー……


匂いも手の大きさも変わったのにー……


心の奥でわかる……お姉ちゃんだって…


「ありがとうー……」


でも…いつかくるのかなー……



お姉ちゃんの記憶が戻ってあの家に帰ってくることはー……


叶わない夢なのかもー……

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