君の明日は、私の明日
ーーー……
「乃愛、手伝って頂戴」
お母さんのだるそうな声がする。
土曜日…私はこの、静かな家にいた。
「何をすればいい?お母さん…」
私は階段からお母さんを覗いた。
お母さんはキッチンで朝ごはんを作っていた。
「愛美の部屋の荷物…全部片付けてくれない?」
「え…なんで…」
「いい加減…使ってないんだから物置にするのよ。早くして、朝ご飯もうすぐできるから…食べたら手伝ってあげるから」
一瞬…否定しようかと思った。
でも…なぜ否定するの??
お姉ちゃんは帰ってこない。
お姉ちゃんは他の名前を持って幸せに生きている……
お姉ちゃんは帰ってこない!!!!
私は2階のお姉ちゃんの部屋に向かった