君の明日は、私の明日
そして…お姉ちゃんの部屋の重いドアを開いた。
窓は空いていてそこから風が入りカーテンが揺れる……
窓の下においてある小さなソファー……
ここで…お姉ちゃんよく小説読んでたんだよね……
私はお姉ちゃんの本棚から小説を自分の部屋に運んだ
それから、写真と思い出の物は自分の部屋に運んだ
処分されるなんて嫌だよ…
私は薄暗いお姉ちゃんのお部屋の物を丁寧に片付けるーー…
ーーーーー…え?!
私は窓に向かって走った。
かすかに…お姉ちゃんの声がしたような…気がしたー……
風が当たり気持ちがいい…
私は周りを見渡す……。
「へぇ……美味しそう」
「…徹夜した…」
……声がする…
近くなってくる…
私は道路をじっと見つめた……