君の明日は、私の明日
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「片付け、どこまで行った?」
私とお母さんは向かい合わせになり朝ごはんを食べている
「うん…ぼちぼち」
私はキノコスープを口の中に入れた。
お母さんの作る料理は本当に美味しいー……
「……乃愛…来年受験でしょ?お父さんが心配して…塾とかに入らないかって言ってて…」
私は食べる手が止まった。
お父さんが…心配?
「……大丈夫だけど……」
「そうじゃないの……いい大学に行って欲しいからね…お父さんも心配しているのよ」
私は下を向いた…
「やだなぁ……バカ言わないでよ……お父さんが心配するわけないじゃんー……もういいから早く食べて、お姉ちゃんのお部屋…押入れにするんでしょ?」
私はクスリと笑った。
お父さんが心配するはずないじゃんー……
「……お父さん…乃愛にね…セイント玲桜大学に…行ってほしいの」
私はスプーンを落としてしまった。
なんでー………
「………乃愛?」
なんでよー……
どうして…勝手に決めないでよ…
セイント玲桜大学……お姉ちゃんが通いたかった大学で寮生活…オマケに遠い県にある
私は、栄華達と…こっちの大学に通うって決めてたのに…県外なんてー……