君の明日は、私の明日


「………玲桜大学って…どういうこと?」


私が低い声でそう聞くとお母さんは口を開いた


「お父さんとお母さんはね、乃愛に…愛美の行きたかった道に行ってもらうの…愛美が叶えることができなかった夢を…お母さん達の夢を…叶えて欲しいの……」


なに…?


意味がわかんないよ……


私…お姉ちゃんの代わりになるの?
お母さんたちのために?



「…だからね…これから一年…塾に通って…勉強して…厳しくなるかもしれないけど…それでも玲桜大学に行くの!そして、寮で過ごして、一生懸命勉強して……そして…アブロードするのよ!」


あ…アブロード?



私は聞き違いかと思った。


そんな勝手に私の未来を決められちゃうの?


私…アブロードなんてやだよ…


「やめてよ…私は、栄華達と東大学にいくの!」


私がそういうとお母さんは真赤になった



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