君の明日は、私の明日
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私はソファーに座る昴にお茶を出した
「ごめん…本当に…信じられなくって……」
私の頬に一筋の涙が流れた…
でも、それ以上は流れなかった
詩織さんは…全然知らない私を…5年も育ててくれた……
「……死因は…?」
「わかんない……もう、としだったから」
私はお茶を一口飲んだ
「………生きるって不思議だよな………」
私は何も言えなかった…。
不思議……かぁ…
「さっき、乃愛がトラックにはねられそうになって、死にそうになった」
「えー…っ乃愛が?!」
私は昴の顔を見つめた…
死にそうになったって……
まさか…自殺とかじゃないよね…??
「………乃愛…あの時…泣いててさ…目の前のトラックに気がついてなかった…俺がいなかったら、あのトラックの大きさだったら死んでた」
私は泣いてしまった。
なんで……もっと自分のこと大切にしないのよ…
なんで……泣いてるの?
乃愛……やっぱ、そばにいないと…何も聞けなくて…何もアドバイスできなくて…辛いよぉ
乃愛………