君の明日は、私の明日




ーーーーー………



『お母さん、これ…買ってくれる?学校で必要なの』



お姉ちゃんがそう言って掴んでいるのは……筆箱…



『……いいわよ。買いましょう』



お母さんはにっこり笑った。


すると、幼い私も近くにあった筆箱をつかんだ




『お母さん、あたしもー』




そう言ってそれを見せるけどお母さんは期限悪そうに



『ダメよ。筆箱ならあるでしょ』



そういった。



仕方なく戻そうとした時にお姉ちゃんが私に手を優しくつかんだ



『戻さないで…私が買ってあげるよ』



少ないお小遣いでお姉ちゃんは買ってくれた。



心の底にある小さな思い出だったーーー……

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