君の明日は、私の明日


言っちゃったー……


また、沈黙が流れる…



「気がつかなかったんです……私達が付き合った時から…私は先輩が好きだったんだと思います…」


最後だから…言いたかった…それだけだった…



桜は舞い、綺麗なこの青空の下で…



先輩に恋した日々を…ケジメをつけたかった……



「……うん……俺も好きだった」


…………ーーーーえ?



目の前が真っ白になった…


先輩と私……



「ちょ、待って…先輩は愛美さんのこと……」



私がそういうと先輩は首を降った。


「俺は、お前が好きだって、愛美が気づかせてくれた。」



お姉ちゃんが……



私は嬉しさのあまり涙がこぼれた。



「そんな……お姉ちゃん……っ……」


すると、先輩は私を抱きしめた。


きつく…きつくー……


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