君の明日は、私の明日


ピロピロピロ〜




すると私の携帯が鳴った。



「ちょっと、乃愛?マナーモードにしないとダメじゃない」



「う、うん…ちょっとね…」




私はそう言って携帯を確認した。

知らないアドレスだったけど、メールを開いてすぐに誰だか分かった。




『今日、学校終わったら家に来い
昴』




先輩から?!

アドレスあげてないのに?!
ビックリしてなかなか動かない私に




「何見てんの?乃愛、てか、誰から?」




と栄華が覗いてきた。



ばれちゃいけないー……




私はとっさに携帯を隠した。



「乃愛?」

「ーお母さんが!!!!えっと、お弁当忘れてきたって!取り行ってくる!」



私は教室を飛び出して行った。



栄華がなんか、私を呼び止めてたみたいだけど
私は止まらなかった。



そして、女子トイレに隠れた。
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