君の明日は、私の明日
俺はカバンを持って校門を出た。
最近やけにイラつく。
乃愛は大好きだ。
乃愛だって特別人形みたいに可愛いわけじゃねぇし(失礼)
凶暴で乱暴で、うるさくって…でも
顔を真赤にして照れたり可愛いとこはある。
でも、俺だって正直わかんねーよ。
一生幼馴染なのか?
一生片思いなのか??
思いを伝えられずに、このまま………
乃愛が他の男にとられるとかー……
ああああああああ!!!!
そんなことは考えるな!!
「あら、深尋。久しぶり。なにしてんの?」
後ろから甲高い声がした。
嫌でもわかるこの声の主……
水無月良奈…。
「んだよ、金魚」
俺は、良奈に振り向いて睨みつけた。