君の明日は、私の明日


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次の日の朝早く



私は乃愛も眠っているベッドからこっそり抜け出た。



どんどんー…




「深尋、開けて…深尋!」




私は、隣の部屋で寝てる乃愛が起きない程度で深尋の部屋のドアを叩いた




「んだよ、栄華…まだ5時半だぞ?」



眠たそうに目をこする深尋に私はまっすぐな瞳で見つめた。



「6時に朝ごはんくるからちょうどいいじゃない?それより、お願いがあるの」



「はぁ、なんだよ?」



「ここから、南にある海には絶対にいかないで。」



私は真剣にそう言った



「な、なんでだよ?!見に行こうと思ってたのに!!」



……見に行こうと??


あの海に…?



「ダメって言ったらダメ。どうしても、行きたいなら一人で行けばぁ?乃愛は誘わないで」




深尋は話からして“あのこと”を全く覚えていないようだった。


まあ、5年も前の話だから……




「見るだけ!いいだろ?」



「一人で行って。」

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