君の明日は、私の明日
忘れられないこと *Noah Side*
*
目を開けると…目の前に小さい頃からきたかった場所が広がる。
毛布から顔を出せば、近くにある海から塩の匂いがする……
私は、なかなか布団から出れなかった。
ていうか………寒い…。
「乃愛ぁ~起きてんの?起きてんなら早く朝ごはん!」
「…栄華、吠えないで」
私はそう静かに言った
「吠えるって私は、犬かい?!」
栄華に見事突っ込まれた。
でもー…笑う気がしないんだ……
「...あ、あれ?面白くなかった?」
栄華のツッコミはいつも面白くないけど、
乗る気じゃないのー....
ここから出たら、お姉ちゃんに怒られそうでー…