君の明日は、私の明日
「好きなんでしょ?乃愛」
え?
私は栄華の顔を見た。
栄華はにっこりと笑った
「ち…違うよ…私が好きなのは、
花咲先輩って知ってるでしょ?」
「花咲先輩って……
花咲深尋のことでもあるじゃん?」
「え?!ちょ、からかわないでよ!!!!」
私は真っ赤になりながら必死に否定した。
まあ、先輩の弟だしね、
深尋は……
「ま、真剣な話。
乃愛が先輩のことが好きなのは知ってたけど。
恋愛感情じゃないでしょ?
ミーハーなんでしょ?」
私は否定しなかった。
だって、しても仕方ないし……
栄華には全部お見通しで。