君の明日は、私の明日



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私には、3つ年上のお姉ちゃんがいた。



名前は、南河 愛美( まなみ )




いつも部屋に閉じこもって本を読んでいた。


そのせいか、肌は雪のように白く、黒く霞んだ部分がない。


髪は腰まで伸びて真っ黒。


真っ直ぐとした瞳。




遠くから、座って本を読んでいるお姉ちゃんをみれば、誰でも一度は


「人形か?」って思うと思う。



私のような、ザツな人と姉妹だなんて、私でも信じられない。



とっても、綺麗で可愛い子だったから。



優しくて、物知りで…私の憧れ。



お姉ちゃんの部屋は私の隣の部屋。




雷怖い時は…よくお姉ちゃんのベッドに潜り込んでいた。



今となっては、ただの悲しい思い出
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