君の明日は、私の明日



お姉ちゃんの誕生日。



私と千尋さんは、あの、プリンメカが見える海を完全に貸切していた。



まあ、その日は10月で…秋で、寒いから泳ぎにくる人なんて当然いないわけ。



私は、お姉ちゃんを海に呼んだ。



私は、お姉ちゃんにカードとお洋服を買っておいた。



お姉ちゃんはすぐに海にきた。



そして、千尋さんが…お姉ちゃんにプロポーズした。



『高校でたら…結婚しよう……』



千尋さんの口から出た言葉…お姉ちゃんは泣いていた。



嬉し泣き。真っ白で、ニキビ一つない綺麗な肌に、透明の綺麗な涙が伝う。



『はい………ありがとう…千尋』


そして二人はキスをしたー……



本当に幸せな時だったと思う。


私が二人のために嬉しかったってことよりも、二人の方がずっとずっと幸せだったと思う。



幸せすぎて…何もいらない。

もう、死んでもいい。




そんな幸せを抱いていたんだとおもう。


そんな私達にー…最悪は容赦無く訪れた。

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