君の明日は、私の明日
最悪は突然襲ってくるー……
そんなの知っていた。
でも、…どうして、こんなにも…突然くるの??
どうして、幸せのあとに突然くるものなの?
そんなものなの??
お姉ちゃんは、純粋で、優しくて…何でもできる完璧な女の子だったのに…
神様は、そんな素晴らしい人間は、こんな罪や騙し、裏切りばかりの世界には置いておけないって思ったのかな??
たしかに、綺麗なバラを枯れた木の枝に吊るすことは出来ない。
綺麗なバラが汚くみえ、そして、汚さがうつって行く。
でもー……二人にとって幸せな時間が、こんなにも簡単に、すぐに崩れてしまったんだー……
私は、泣いているお姉ちゃんにカードとプレゼントを渡した。
お姉ちゃんは『ありがとう』いって受け取った。
左手の薬指についている指輪が、真白で綺麗なお姉ちゃんの指をもっと綺麗に見せた。
『じゃ、俺は食べ物とってくるよ!!向こうの机で食べようぜ』
千尋さんはそう言って私とお姉ちゃんをおいて行った。
お姉ちゃんは幸せそうだった。
にっこりと笑って……
でも、その時……風が吹いて私が渡したカードが海に飛ばされた