君の明日は、私の明日
「うん……そう…なんだ。
ほんとは、小さい頃から好きだった
もう、振り向いてくれることもないと思うけど」
そう…
優しいところが好き。
たまに口が悪いとこが好き。
騒がしいとこが好き。
全部が好きなんだ…
「やっぱり…まあ、気づいてたんだけどね」
そう言ってにっこりと爽やかに笑う栄華
「気づいてたの…?!」
私が目を見開いてそう聞くと栄華は頷いた。
「なんで…告白しないの??」
栄華は寂しそうな瞳で窓の外を見つめて静かにそういった。
どこか悲しそうなのは…気のせいなのかもしれないけど
「わかんない。深尋は私のことなんとも思ってないんだ。
たぶん……10年以上も一緒にいれば…そういうものなのかもね。」