君の明日は、私の明日
私は静かに止まることの知らない涙を流した。
すると、結構遠くなった千尋さんは私に振り向いた。
『それとー……お前さ………自分で殺した人のために泣く権利なんて…ねえんだよー…』
と、最悪のオチをつけた。
私は本当のことだけど千尋さんの言葉に…酷く、酷く傷ついた。
『千尋くん!!』
お母さんは、千尋さんにマジギレしていたけど…結局は、当たってるんだ。
『全く……早く…お父さんに連絡しないとー…』
お母さんはそう言って流れる涙を堪えながら携帯をいじった
結局私が…全部悪いんだ。
お姉ちゃんを止めなかったから…お姉ちゃんが波に飲まれたのに私はただただ、見ていた。
私がお姉ちゃんを見殺しにしたー……
私が…お姉ちゃんを……殺したんだー……
あの時、水が怖くても水に飛び込んでたら未来は変わった?
私が助けてやれば、未来は変わった?
お姉ちゃんは死なずにすんだ??
結局、私は弱いままなんだ…
お姉ちゃんのこと大好きだったはずじゃないの??
なんで?自分が、馬鹿馬鹿しく見えるよー……
後悔ばかりで…自分を攻めるばかり……
もう、真っ暗だった。何すればいいのか分かんなかった。
言葉に表しきれないほどの悲しさと、寂しさと、お姉ちゃんを助けられなかった悔しさ、怒り、苦しさ…罪悪感が私を襲った。
それ以来、笑うことを忘れてしまったー...