君の明日は、私の明日




『大切な人を失った悲しみは…友達がうめる』


『私たちがそばにいるよー……乃愛!』


『俺らは、何があってもお前の見方で、心からお前のことを思っている』





私が笑わなくなってご飯もろくに食べれず、痩せ細って、死にたくなっていた時…私を孤独から取り除いてくれたのは…


そう、笑って言った…大親友の乃愛と深尋だった。



私を優しく抱きしめて…


元気づけてくれた二人ー……



『いつでも、乃愛に手を差し伸べるよ!乃愛は一人じゃないからーー・・・』



優しい声が…お姉ちゃんを失った悲しみと、悔しさと…千尋さんにグタグタにされた心をもっと引き裂かれた心が…



和らいでいたんだーー・・・




お姉ちゃんはいつも私を助けてくれた。


純粋で優しくて、素直なお姉ちゃんー……



大好き。


お母さんより大好きだった、たった一人の実のお姉ちゃん。



忘れないー・・・



たとえ…私に、お姉ちゃんのことを思って泣く価値がなくても…お姉ちゃんは大好き。


それでも、私の罪は変わらないー…


だから…あの日から、お姉ちゃんのことを思って泣くことはやめたんだー……


5年間ずっとー……

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