君の明日は、私の明日
ーーーー…
そこは、塩の匂いがすごくしてとても落ち着いた
風が冷たくて気持ち… あの時見たい…ーー
私は空を見上げた。
たくさんの星………
『お姉ちゃん!星たくさんあるね』
『うん…人はね、この世界を発つと…星になって大好きな人を見守るんだよ』
『そうなの?』
『うん。お姉ちゃんは、お姉ちゃんが星になったら、乃愛だけを見て乃愛と深尋くんを見送るからね!』
『もぉーからかわないでよぉー』
幼い頃にした会話が聞こえた気がした。
私の罪は許されないー…
きっと、お姉ちゃんも私のこと怒ってるはずー……恨んでるよね??
さすがに優しいお姉ちゃんでも、実の妹に見殺しにされたらーー・・・
私は込み上げてくる涙をぐっと堪えた。
"お前が……自分で殺した人のために泣く権利はねぇよ"
千尋さんに言われた、最後の言葉ー・・・
私は、本当にそんな気がしてお姉ちゃんを思って泣くのは…出来るだけ堪えていた。