君の明日は、私の明日


私は上を向いて必死に涙を堪えた



下を向けば、一つ足らず何粒も流れてきそうで…怖かった。


だってー・・・私には、泣く権利なんてないから


今までだって、お姉ちゃんのことを思って泣くのは辞めた。


いや、正確にいえば、無理して流さないようにしていた……



今日もそのはずだった……



でも………


「……乃愛?」


よく知ってる声が後ろからして振り向く。


「……み…ひろ?」



そこには深尋が驚いた顔でこっちを見ていた




「………あの時とは、反対側の浜辺にいるけど……同じ海だから…来たくなっちゃって」


私はにっこりと微笑んだ。



ここのプリンメカとあの浜辺の間にある大きな海…


綺麗で…いい匂いで…素敵なところなのに…こんなに簡単に人の命を奪っちゃうんだね。

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