君の明日は、私の明日

「なんで、無理して笑うんだよーー・・・」


「えっ？」


「ーーーー・・・なんで…無理して笑うんだって言ってんだよ！」



深尋が突然大きな声を出したので私は動けなくなった



「お前さー……今でも泣きそうなのに…涙一つ流さず無理して笑って……バカか、お前は」


深尋は下を見てそう言った。


ちがうー・・・



だって、私には、涙を流す権利なんて…ないんだ。


汚い人間だからー・・・



一生消えない罪を犯しているから…



「なん…「……私は泣けないの！！」



知らないうちに私も声をあげていた。


その途端、私はその場に崩れた。



「泣けないの……私は…泣けないの…泣いちゃダメなの…泣く権利なんてないんだぁー…」


「なら、何で泣いてる…？」


「え？」


私はビックリして顔をあげた。


そこには悲しそうに微笑む深尋の顔……


そして…頬に感じる暖かいもの…


私はハッとなって自分の頬を触る。


手のひらに感じる水ー…いえ、涙……


「私ーー…なんでっ…」