君の明日は、私の明日



ごめんーーーっ



ごめんなさいっ…お姉ちゃん…千尋さん……


絶対に泣かないって決めてたのに!!



ーーーぎゅ…


目の前が真っ白になった。


それが…深尋のシャツだとすぐに気づいた。


私は深尋にぎゅっと抱きしめられていた。



「泣けばいいんだよ。」


「ーえっ…」


「泣いちゃいけない人間なんて…どこにも存在しねぇ…。泣きたい時泣くのが…普通だろ」


深尋の優しい声…


私は本当に我慢が出来なくなった…


ごめん…ごめんなさいー…お姉ちゃん!!


「う……うああぁーーっ!!!!」



それから私は、深尋の腕の中で大声で泣いた。


久しぶりにー…



5年間ためてきた涙が一斉に流れた。




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