大人のEach Love



煽られないように

冷静さを保とうとするように

買ってきたばかりの桜餅を口にした。



「君の唇と、その桜餅。
…どっちが美味しいかな?
…どう、思う?」


と、問い掛ける貴方。



「桜餅じゃない?
お花見しながら食べるのは
とっても格別よ…?」


私がそう言うと、貴方は不満げに

『…そうかな。』

と、私の顎に手を添えて振り向かせ
唇を重ねた…


深く、深く、私の心まで探るようなキスに
私はただ、身を任せる。


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