大人のEach Love



息が上がりそうになって口を開けば
もっと、もっと、深くなるキス。

意識が朦朧としていた私のシャツの下に
貴方は迷いもなく手を滑り込ませて

私の意識の全部を拐っていく…


「君の方が、甘くて柔らかい…。」


耳元でそう囁きながら

誰も居ないこの場所で

私を支配していくんだ…


それが【心地好い】と思った私は

貴方に毒されているのかもしれない。



「僕だけを、好きでいればいい…。」



その言葉を

途切れそうな意識の片隅で

聞いたような気がした…。




fin.
< 101 / 266 >

この作品をシェア

pagetop