大人のEach Love
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シュウジのマンション着いて部屋に入ると、シュウジは上機嫌でキッチンに向かって行った。

キッチンを覗こうとしたけれど、背中を押されてソファに座るよう言われてしまった。


何でシュウジは、こんなに上機嫌なんだろう?
私からの連絡を待つ間、仕事をしていたはずなのに。

まさか、私が居るから…とか?


「そんなの、自信過剰だよね…あは。」


「なんの事?」


両手にワイングラスを手にしたシュウジが、突然リビングに戻ってきて、独り言を言っていた私に問い掛けた。


「え…っと。何でシュウジは機嫌が良いのかなー?って思っ…」


「それは君が居るからだよ。俺、好きって言ったし。忘れたとは言わせないよ?」


「わ、忘れてません…。」


どうしてシュウジはこんなにストレートに言うんだろう。
凄く嬉しいけれど、少し照れてしまう。

あの日の私のような勢いが、今の私にもあればいいのに。


でも、あの日の私とは違うんだ。


今の私は、シュウジが好きなんだから…。



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